Salesforceを初めて開いたとき、見慣れない単語や画面に圧倒された経験はありませんか?
「オブジェクト?レコード?何から始めればいいの?」と感じる方も多いと思います。
今回は、Salesforceの「オブジェクト」「レコード」「項目」について、初心者でも理解しやすいようにExcelを例にして解説します。この記事を読めば、Salesforceの画面構造や使い方の基本がつかめるはずです!
Salesforceとは?
まずは簡単にSalesforceの概要をお伝えします。
Salesforceとは「お客様情報を管理するツール」です。
例えば、顧客の会社情報、商談の進捗、担当者との連絡履歴など、さまざまな情報をまとめて管理することができます。これにより、業務効率を大幅にアップさせることが可能です。
Salesforceの構造をExcelで例えると?
ではそれらお客様情報はどのような構造で管理されているのでしょうか?
その構造はExcelに例えるとイメージしやすくなります!
まずは以下の3つのワードをExcelに例えて解説します。この3つはSalesforceを扱う上で必ず理解したいワードです!
オブジェクト
オブジェクトとは情報をまとめて管理する「箱」であり、Excelでいう「シート」です。
管理する情報ごとに様々なオブジェクトが用意してあります。
例:取引先情報を管理する「取引先オブジェクト」、商談情報を管理する「商談オブジェクト」など。
レコード
レコードは、オブジェクトの中にある「1つ1つの情報のまとまり」のことで、Excelでいう「行」です。例えば、商談オブジェクト内の1つのレコードは、「1つの商談」についての情報(商談名、取引先名、金額など)を指します。
項目
項目とは、「レコードを構成する1つ1つの情報のこと」であり、Excelでいう「列」です。
例えば、1つの「商談レコード」があった場合、その中に以下の「項目」が含まれており、それぞれ以下のような役割を果たします。
- 商談名:この商談を識別する名前、何についての商談か(例:商品Aの提案)
- 取引先名:どの会社が相手か(例:株式会社ABC)
- 金額:見込み売上や契約予定金額(例:¥1,000,000)
- フェーズ(商談ステージ):商談の進捗状況(例:リード、提案中、交渉中、成立済み)
- 完了予定日:商談が成立または終了する予定の日(例:2025年2月15日)
- 商談スコア(優先度):緊急性や重要度の指標(例:高、中、低)
Salesforce画面で確認しよう
なんとなくオブジェクト、レコード、項目の概念を理解できてきたでしょうか。
では、基本的な画面の解説をしつつ、これらを実際のSalesforce画面で確認し、Excelと比べてみましょう。
1. ログイン直後の画面
Salesforceにログインすると、最初に下図のような画面が表示されると思います。
そして、赤枠内にある「商談、リード、ToDo、ファイル」などがそれぞれオブジェクトとなります。
(ちなみにここに表示されるオブジェクトは企業ごとに異なることが多いです。企業ごとに頻繁に扱うオブジェクトのみが表示され、利便性が向上するようカスタマイズしているためです。)

2. オブジェクト画面(例:商談オブジェクト)
次に「商談オブジェクト」を開いてみます。「商談」の部分をクリックしてみましょう。

すると、以下のような画面が展開されます。

解説用に少し枠を加えます。
①がそれぞれの項目を示しており、②が各レコードを示しています。
(①に表示する項目もオブジェクト同様、企業ごとにカスタマイズされていることが多いです)

Excelで例えると…
この情報をExcelで表示すると以下のようになります。

このように、オブジェクトがExcelの「シート」、レコードが「行」、項目が「列」と考えるとわかりやすいです。
3. レコード詳細画面
実は先ほどの商談オブジェクトの画面では、すべての項目が表示されているわけではありません。表示しきれないほど多くの項目が用意されているためです。全ての項目を確認したい場合は、特定のレコードを選択して「レコード詳細画面」を表示します。
先ほどの画面で、今回は商品名「商品Aの提案」の部分を押下してみます。

すると以下のような詳細画面が表示されます。
次に、「詳細」と書いてあるタブを押下してみます。

すると以下のように選択した商談の様々な項目が表示されました!

この詳細画面では、例えば「次のステップ」や「期待収益」など、商談オブジェクト画面では表示できなかった項目も確認できます。
まとめ
今回は、Salesforceの基本画面についてExcelを例にわかりやすく解説しました。
- Salesforceは「お客様情報を管理するツール」である
- 「オブジェクト」「レコード」「項目」はExcelの「シート」「行」「列」と似ている
- 詳細情報を確認するには、レコードをクリックして詳細画面を表示する
最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れれば非常に便利なツールです。まずは基本構造を理解し、日々の業務で少しずつ使いこなしていきましょう!