Salesforce Trustとは?Trust通知で障害をリアルタイムで確認!

Salesforce Trustサイトを確認したことはあるでしょうか。
Salesforceは障害をリアルタイムで確認できる公式情報サイトが存在します。

この記事では、このSalesforce Trustについて、初心者でも迷わず利用できるよう、基礎から活用法までわかりやすく解説していきます。

目次

Salesforce Trustとは

Salesforce Trustは、Salesforceが提供する信頼性・透明性のための公式情報サイトです。
https://trust.salesforce.com からアクセスでき、Salesforceの全インスタンス(APAC、NA、EUなど)の稼働状況、システムパフォーマンス、障害(インシデント)、メンテナンス情報をリアルタイムで確認できます。

クラウドサービスではユーザーが自社のデータの状況を随時把握できることが重要であり、それを支えるのがSalesforce Trustです。サイトは英語が基本ですが、ブラウザの翻訳機能を使えば日本語環境でも十分に利用できます。

主な機能と役割

  • ステータス確認:各インスタンスの正常稼働状況(通常はグリーン)、パフォーマンスの低下(イエロー)、障害(レッド)を視覚的に確認できます。CPU負荷やレスポンスタイムの指標もチェックでき、システム全体の健全性を把握するのに役立ちます。
  • インシデント情報:障害発生時には影響範囲、原因、対応状況、回復見込み時間などが詳細に表示され、進行状況が逐次更新されます。更新履歴をたどれば、どのような対応が行われたのかも把握可能です。
  • メンテナンス予定:月間・年間のメンテナンスカレンダーで計画メンテナンスを確認できます。重要メンテナンスは事前通知され、ユーザーは準備できます。
  • 通知機能(Trust通知):メール通知では、インシデント、メンテナンス、パフォーマンス低下などを選択可能。管理者や運用チームは対象インスタンスだけを絞り込むことで、必要な情報だけを効率的に受け取れます。
  • 履歴確認:過去数ヶ月~数年分の履歴から傾向分析ができ、運用改善やリスク評価に役立ちます。

インシデントや稼働状況確認方法

  1. trust.salesforce.comにアクセス
  2. 確認したい製品の「Status」を押下(画像では例としてSales and Serviceを選択)

3. Salesforceの管理画面「会社情報」で確認したインスタンス名(例:NA123、AP0)を検索バーに入力し該当するインスタンス名を押下

※インスタンス名がわからない場合は「よくある悩みとその解決策」の「インスタンスが分からない」を参照してください)

4. インスタンスページで「現在の状況」「履歴」「メンテナンス」タブから状況を確認できる。それぞれのタブで確認できる内容は以下の通りです。

現在の状況:現在の稼働状況やパフォーマンス
履歴:過去の障害・対応履歴
メンテナンス:計画中または完了済みのメンテナンス情報を確認可能

「パフォーマンス低下」のインスタンスを確認した際は以下のように表示します。赤枠を押下するとその詳細が表示されます。

Trust通知とは

また、これら様々な情報を速報としてメールで受信することもできます。その機能が「Trust通知」です。登録ユーザーに対しリアルタイムでSalesforceの稼働情報、障害情報、メンテナンス予定などを届けてくれます。

通知設定では、インスタンス単位での選択、通知カテゴリ(全件、重大インシデント、メンテナンスのみ)の指定、通知先メールアドレスの変更など柔軟な設定が可能です。管理者はこれにより影響範囲の早期把握、チーム内共有、顧客対応を迅速に行えます。

通知はモバイル端末のメールアプリと連携すれば、外出先でも対応が可能です。

Trust通知登録方法

通知が来るように設定する方法は以下の手順になります。

  1. trust.salesforce.comにアクセスし、上記「インシデントや稼働状況確認方法」1〜4の手順で通知を受け取りたいインスタンスページを開きます。
  2. 右上の「Subscribe」を押下します

3. 通知を受信したいメールアドレスを入力し、「Send me a link to sign in/sign up」を押下します。

4. 受信したメールのリンクからログインする。

5. 受け取りたいメッセージの種類を選択し、「Ctrate New」を押下する

6. 必要に応じて受信したい情報を選択
Instance:該当のインスタンスに関する情報
Informational Massage:全般のお知らせ

7. 通知を受信したいサービスを選択

8. ログイン画面で登録内容が反映しているか確認

これで、登録したインスタンスやイベントに関する情報がリアルタイムで届くようになります。
また、受信内容を変更したい場合や、受信しないようにしたい場合は「Edit」や「Remove」ボタンから編集できます。

よくある悩みとその解決策

インスタンスが分からない

組織のインスタンスは以下の手順で確認できます。

  1. 画面右上の「設定(歯車アイコン)」をクリックし、「設定」を選択します。
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2. 左側のクイック検索ボックスに「組織情報」と入力し、「組織情報」メニューを開きます。画像右下の位置でインスタンスを確認できます。

通知メールが多すぎる

→ 必要なインスタンスや通知カテゴリを絞ることで必要な情報のみを受信することができます。

過去の情報を探しにくい

→ 履歴ページのフィルターや検索機能を活用。イベント種別や期間を設定して絞り込むと効率的に探せます。

新卒一年目社員の感想

現場ではよくシステムが想定通り動かないなどのトラブルが付き物です。それらの原因がSalesforce本体の障害によるものなのか、それとも担当しているシステム固有の障害なのかをTrustサイトを見るだけで判断できることが、開発者としては非常にありがたいです。

また、リアルタイムで障害情報を受信できることも開発者のみならずユーザーからの安心や信頼を獲得しやすいと感じます。

Trust通知の受信登録も手軽にできるのでぜひ一度試してみましょう!

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この記事を書いた人

2000年、都内生まれ。
新卒IT未経験でIT企業に入社し、Salesforce開発を専門とする部署へ配属。
パソコン操作すら人並み以下であったが、学びやすさや需要の高さからSalesforceに魅了される。
2025年1月に知識の定着や熱中できる新たな趣味を求めブログを開設。

基礎的なSalesforceのノウハウや若手エンジニアのキャリアについて若手目線で配信します。

[取得資格]
・TOEIC 750点
・基本情報技術者試験
・Salesforce認定アソシエイト
・Salesforce認定アドミニストレーター
・Salesforce認定AIアソシエイト
・Salesforce認定Agentforceスペシャリスト(旧AIスペシャリスト)
・Salesforce認定DataCloudコンサルタント

Xでは日常の勉強内容などを投稿してます。
https://x.com/kenji_sf2025

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