Salesforceのプロジェクトに参加すると、最初にテスト工程を担当することが多いのではないでしょうか?私も最初はテストを任されることが多く、試行錯誤しながら効率的な方法を探していました。今回は、Salesforceのアプリ画面でテストを行う際に役立つ小技を紹介します。
目次
1. テスト時の注意点
テストを効率的に行うために最も重要なことは手戻り(やり直し)をしないことです。筆者は以下のことを意識することで手戻りをほぼ無くすことができました。
- テストの目的、確認したいことを理解する
何をテストし、どこを重点的に確認すべきかを事前に把握しておくことで、抜け漏れのないテストが可能です。事前に要件や仕様を確認し、テストケースを明確にしましょう。
- テスト実施環境、ログインユーザーを確認する
正しい環境でテストを行っているか、使用しているユーザーが想定された権限を持っているかは重要です。環境や権限が異なると、正しい結果が得られません。常に確認を怠らないようにしましょう。正しい環境、ユーザーでログインしている様子をエビデンスとしてキャプチャすると良いです。
2. キャプチャ取得方法
テスト結果をエビデンス(証拠)として残すためにキャプチャを求められることが多々あるのですが、キャプチャの取得方法はブラウザやデバイスごとに異なります。以下におすすめの方法をご紹介します。
PC(Chrome)の場合
- 拡張機能1: Awesome Screenshot
表示部分、フルページ、選択範囲のキャプチャが可能です。キャプチャ後、注釈や矢印、モザイク処理などの編集が直接できるので、テスト時のエビデンスとして即時に使用できます。Google Driveへの保存やURL共有も可能です。
- 拡張機能2: GoFullPage
ワンクリックで現在表示しているページ全体をスクロールキャプチャできます。複数の画像をつなぎ合わせる必要がなく、品質も高いため長いSalesforce画面のキャプチャに最適です。取得後はPDFやPNGで保存できます。
※拡張機能は会社ごとに使用規則があるため、規則を確認してから利用しましょう。
PC(Edge)の場合
- Webキャプチャ機能
Edgeに標準搭載されているキャプチャ機能です。右クリックから「Webキャプチャ」を選び、範囲指定キャプチャやページ全体のキャプチャができます。また、キャプチャ後に簡単な注釈やハイライトを追加することも可能です。
- ショートカット: Ctrl+Shift+S
キーボードショートカットで素早くWebキャプチャ機能を起動します。特に操作を中断せずにキャプチャできるので、テスト中の画面を瞬時に記録したいときに便利です。起動後はドラッグで範囲指定やページ全体の選択ができます。
iPhone(Safari)の場合
- サイドボタンと音量上ボタンを同時押し
画面全体を即座にキャプチャします。キャプチャ後に左下のサムネイルをタップすると編集が可能です。さらに「フルページ」を選ぶとスクロールキャプチャが可能で、PDFとして保存できます。長いSalesforce画面のエビデンス取得に便利です。
Android(Chrome)の場合
- 電源ボタンと音量下ボタンを同時押し
瞬時に画面をキャプチャできます。ギャラリーから編集ができ、ハイライトや注釈を追加できます。
- スクロールキャプチャ
一部のAndroid機種(Samsung Galaxyなど)では、キャプチャ後に「スクロールキャプチャ」ボタンが表示されます。これを使えば長いページも一枚の画像として保存できます。
3. Excelへの添付方法
- 直接貼り付け
キャプチャした画像をコピーしてCtrl+VでそのままExcelに貼り付けられます。ただし、画像サイズが大きい場合はドラッグでサイズ調整を忘れずに行いましょう。
- ファイル挿入
Excelの「挿入」タブ→「画像」→「このデバイス」から画像を選んで挿入できます。画像の配置を調整したり、キャプションを追加することで見やすくなります。
- OneDrive活用
キャプチャ画像をOneDriveに保存してリンクをExcelに貼ると、ファイルサイズを抑えられます。共同編集時にも便利で、常に最新の画像を共有できます。
おわりに
テスト工程は地道ですが、効率的な方法を知っていると作業時間も短縮できます。今回紹介した小技が皆さんのテスト作業の助けになれば嬉しいです。